No.01
即時参戦
必要なのは心の準備のみ。手元の端末で、合言葉ひとつ。深夜の集合も、思いつきの一戦も、垣根なく。
必要なのは心の準備のみ。手元の端末で、合言葉ひとつ。深夜の集合も、思いつきの一戦も、垣根なく。
声も、表情もない。文字だけが手がかり。発言は記録に残り、矛盾は時間とともに浮かび上がる。嘘は、文字の中で老いる。
ここで結ばれる嘘も、見抜かれる誠も、月だけが知っている。顔のない者同士が、文字だけで誰かを信じ、誰かを葬る。そういう一夜が、確かにあったと、月が憶えている。
それぞれが、夜に異なる行動を取る。誰が誰かを知る者は、ほとんどいない。情報は、闇の中で静かに偏る。
能力を持たない、ただの住人。議論と直感だけで人狼を炙り出す、約半数を占める。
夜、ひとりを噛み殺す。昼は村人を演じ、嘘で議論を歪ませる。仲間を知る、唯一の存在。
夜、ひとりの正体を視る。村の唯一無二の情報源にして、人狼から最初に狙われる立場。
処刑された者の正体を視る。確かな情報をくれるが、その光は遅れて届く、燻る希望。
夜、ひとりを護衛する。襲撃を未然に防ぐ、声を上げない盾。思惑通りには、夜を渡さない。
正体は人間だが、人狼陣営に勝利を捧げる者。占いには「人間」と映る。村を内側から崩す影。
誰の動きが不自然か、誰の沈黙が長すぎるか。村は声で動く。
多数決で吊るすひとりを決める。同数ならランダム。容赦はない。
人狼は噛み、占い師は視る、騎士は守る。すべて闇の中で決まる。